27/07/2026
最近は、高校生の皆さんから「探究活動」の取材依頼をいただく機会が増えています。
「探究活動」とは、学校から与えられたテーマについて調べるのではなく、生徒一人ひとりが自ら課題を設定し、そのテーマについて調査・研究を進める学習です。
インターネットで情報を集めるだけではなく、自分で企業や官公庁、専門家などに連絡を取り、実際に話を聞いて調査を進めるという点が特徴です。
当事務所は、群馬県内では比較的珍しく、インターネット上の誹謗中傷や投稿削除、発信者情報開示請求などのインターネット問題を重点的に取り扱っていることもあり、毎年のように高校生の皆さんから取材のお申込みをいただいています。
これまでにも、群馬県立高崎女子高等学校や群馬県立太田高等学校の生徒さんにお越しいただき、今回も熱心な取材を受けました。
もっとも、実際の法律相談や事件については、弁護士には厳格な守秘義務があります。そのため、ご相談の内容や事件記録をお見せしたり、お話ししたりすることはできません。
その代わりに、弁護士会での研修資料や、これまで各種団体で行った講演のレジュメなどをご覧いただきながら、インターネット上の誹謗中傷がどのような仕組みで発生し、どのような法的対応が考えられるのか、そして実務の現場で私自身が日頃感じている課題などについて、できる限り具体的にお話ししました。
特に高校生にとっては、インターネット問題といえばSNSが身近なテーマです。
「どこまでが自由な意見で、どこからが違法な誹謗中傷になるのか。」
「SNSでの誹謗中傷の特徴はどのようなものがあるのか。」
「自分たちがしておくべきことはどのようなことか。」
「誹謗中傷をなくすためには法律でしっかり規制した方がよいのではないか。」
今回も、このような本質を突いた質問が次々と出てきました。事前によく調べ、考えた上で質問を準備してきたことが伝わってきて、私自身も大変有意義な時間となりました。
毎回感じることですが、今の高校生は本当に優秀です。私の高校時代と比べると、雲泥の差と言っても大げさではありません。
自らテーマを設定し、自分の足で専門家の話を聞きに行き、その内容を整理して自分なりの考えをまとめる。このような経験は、大学や社会に出てからも必ず役に立つはずです。
当事務所での話が、少しでも皆さんの探究活動のお役に立ち、今後インターネットとのより良い付き合い方を考えるきっかけになれば、弁護士としてこれほど嬉しいことはありません。
今後も、守秘義務を厳守しながら、地域の教育活動にはできる限り協力していきたいと考えています。